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APICガイドライン

APIC(Association for Professionals in Infection Control and Epidemiology) は米国の感染管理・疫学専門家の協会で、 病院感染に関するガイドラインをいくつも公表しています。

それらは CDC ガイドラインとの整合性を保ちながら、補完・追加 的に各論を述べたものが多く、 CDC も参照することを推奨してい ます。

1)消毒薬の選択と使用のためのガイドライン  (1996)

Rutala WA. APIC guideline for selection and use of disinfectants. Am J Infect Control 1996;24:313-342.

http://www.apic.org/html/pdf/gddisinf.pdf  

APICは本ガイドラインで、クリティカル・セミクリティカル・ ノンクリティカルな器具に必要な滅菌、高度・中等度・低度消毒につい て記述しています。消毒薬としてはグルタラール、次亜塩素酸ナトリ ウム、アルコール、フェノール系消毒薬、ヨードホール系消毒薬、4級 アンモニウム塩を揚げています。

2)手洗いと手洗い消毒薬のためのガイドライン  (1995)

Larson EL and the 1992, 1993, and 1994 APIC Guidelines Committee. APIC guideline for handwashing and hand antisepsis in health care settings. AJIC Am J Infect Control 1995;23:251-269.

http://www.apic.org/ html/pdf/gdhandws.pdf  

本ガイドラインは、CDCの手 洗い・病院環境管理のためのガイドライン( 1985 )などを補追するもの として、手洗いの場面に応じた消毒薬の選択や使用法について記述していま す。通常の手洗いには消毒薬を含まない石けんを用い、侵襲的処置や手術の 前、または持続的効果や手指常在菌の減少が望まれる場合には消毒薬を用い ることなどが勧告されています。速乾性消毒薬は手に目に見える汚染がない 場合に用いること、手袋をしていても手洗いは必要であること、ローション の使用法、消毒薬の保管法、ペーパータオルの使用なども述べられています。

3)軟性内視鏡における感染防止のためのガイドライン  (1999)

Alvarado CJ, Reichelderfer M. APIC guideline for infection prevention and control in flexible endoscopy. AJIC Am J Infect Control 2000;28:138-55. http://www.apic.org/html/pdf/gdendosc.pdf  

  本ガイドラインは 1994 年の同ガイドラインの改訂版で、軟性内視鏡の消毒法について記述しています。 内視鏡には酵素入り洗浄剤を併用した機械的洗浄と滅菌または高水準消毒が必要であること、消毒薬に浸せない部分はアルコールで清拭すること、チャネルをアルコールでリンスする方法、内視鏡関連の感染が発生したときには関連当局と関連メーカーに報告すること、血中ウイルスや結核菌など職業感染起因菌や消毒薬の毒性に対する医療従事者保護策などについて勧告がされています。今回の改訂により米国内で最近使用され始めた新しい消毒薬についての記述が加わりました。

4)長期療養施設における感染管理のためのガイドライン  (1991)

Smith PW, Rusnak PG. APIC guidelines for infection prevention and control in the long-term care facility. American Journal of Infection Control 1991;19:198-215.  

本ガイドラインは、長期療養施設における感染管理について記述しています。病院における感染管理とは厳密さが異なることは当然ですが、長期療養施設においても、感染管理プログラム・感染管理委員会・感染管理担当者・サーベーランスが必要であること、感染多発時の対応、ある一定の衛生設備、個室隔離、ユニバーサルプリコーション、手洗いの励行、居住者の衛生管理と結核検診・ワクチン接種、職員の結核検診・ワクチン接種と教育などが必要であることを勧告しています。