骨粗鬆症の診断と治療

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、簡単に言うと骨がすかすかになり脆くなった状態です。

それでは、骨粗鬆症にはどんなものがあるのでしょうか?また、その原因は?

骨粗鬆症には原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症(薬剤や疾患によるもの)があります。原発性骨粗鬆症には、退行期骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症・老人性骨粗鬆症)と特発性骨粗鬆症(妊娠後など)があります。ここでは加齢に伴って起こる退行期骨粗鬆症について考えてみましょう。

骨形成と骨吸収のバランスは、40歳を過ぎる頃から、少しづつ崩れてきます。骨形成が低下し骨吸収が上昇すると骨がもろくなり、骨粗鬆症となります。

骨粗鬆症は女性に多く、患者の約8割をしめています。これは、女性のほうが、骨量の減少する要因が多いためです。その代表的な要因としてあげられるのが、閉経後のホルモン分泌の減少です。女性では50才前後で閉経すると女性ホルモンが急に減り、骨の保護ができなくなります。これにより骨吸収が急激に亢進し、骨のカルシウムが失われていきます。すると副甲状腺ホルモンの働きが低下し、カルシウムが尿に排泄され結果として骨量が減ります。
 また、女性は妊娠や出産で、カルシウムを大量に消費してしまいます。このことも、女性の骨がもろくなりやすい一因です。

骨量が減少した状態

 

   
骨粗鬆症 Q & A